昨日は渋谷に『ヤン・リーピンのシャングリラ-踊る精霊 最後の舞-』を観に行ってきました。
中国の国宝級とも言われるダンサー、ヤン・リーピンが芸術監督・構成・主演を務める作品。
自身も雲南省ペー族の出身であるヤン・リーピンが、雲南省に暮らす少数民族の村々に伝わる歌や踊り、文化を自ら調査しつつ、村の歌自慢・踊り自慢をスカウトして結成して作り上げたのがこの『シャングリラ』
まぁ、観に行こうと誘われるまで全く知らなかったのですが。
中国雲南省のそれぞれの民族に伝わる歌や踊り、衣装や楽器をそのまま(中国語で「原生態」というらしい)ステージに持ってきたという彼らの歌や太鼓や踊りは圧巻で、今まで観た事がないものでありながらも、人間として奥の方でなにか繋がるものがあるような「懐かしさ」とも少し違う感情が呼び起こされるような感じでした。うまく言えないけどとにかく凄かった！
そしてヤン・リーピン。
彼女のダンスとしての登場は「月光」と「孔雀の精霊」の2つの作品でしたが、完全に目も心も奪われました。もはやため息もでないほどの美しさ。
人間はあんなにもなめらかに力強く美しく動けるものなのかと。
この感動を上手に表現できないので、ぜひたくさんの人に観てもらいたいけれども、残念ながら『シャングリラ』でヤン・リーピンが踊るのは今回で最後だそうです。
実際中国で上演している『シャングリラ』では、すでにヤン・リーピンは踊っておらず、後進の育成に力をいれつつ、創作活動に多くの時間を費やしたいと考えているようです。
にわかファンのくせに本当に残念に思っていますが、『シャングリラ』で踊っていたヤン・リーピンの姪にあたるツァイ・チーやハニ族のシャカなども若いダンサー達も素晴らしかったので、今後の活躍を期待しています。
カーテンコールの際「写真撮影OKです」とのアナウンスにあわててカメラを構えました。
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