今日も西荻窪では強風が吹き荒れています。
花粉に黄砂にPM2.5。砂埃やゴミ袋、洗濯物に至るまで、いろんなものが飛び交っているようです。
そんな中気になるのは今話題のPM2.5
「何となく大気汚染物質っていうのは分かるけど、いったいなんなの?」
という質問を受けたので少し調べてみました。
PM2.5[微小粒子状物質]とは特定の物質ではなく、直径2.5μm(マイクロメートル)以下の大気に漂う小さな粒子状物質の総称です。(1μmは1mmの1000分の1・スギ花粉の大きさは30〜40μm)
PM2.5に限らず粒子状物質(SPM)はディーゼル車や工場の排気ガスに含まれるすすや、それらが化学変化をおこして粒子化した硫黄酸化物、窒素酸化物などが多いようです。タバコや自動車、飛行機の煙にもPM2.5は大量に含まれています。
「すべて中国から飛んでくる!」と思われがちなPM2.5
確かにおとなり中国での深刻な健康被害を引き起こしているPM2.5が風に乗って日本へ飛来するおそれがあるということで話題になっています。日本では大気汚染防止条例に基づく工場・自動車の排出ガス規制などにより、粒子状物質の濃度は現象傾向にありますが国内でもPM2.5は発生していて、11年度に都内28カ所の測定地点のうち年平均値が基準をクリアしたのは2カ所だけだったそうです。
そこにプラスして中国からの飛来ということで、より注意が必要になっています。
PM2.5は何が怖い?
このPM2.5は小さいため肺の奥深くまで入り込みやすく、肺がんの危険性や呼吸器への影響、さらには血液にも入り込んで循環器にも影響を与える恐れがあります。
ぜんそくや肺がんのリスクが高まるほか、気管支ぜんそくや心臓病などの基礎疾患を持つ人が発作を起こしやすくなったり症状が悪化するおそれもあります。
環境基準について
PM2.5をはじめとする粒子状物質について、現在日本では
1年平均値 15μg/㎥以下 かつ 1日平均値 35μg/㎥以下
に基準を定めています。
杉並区では現在1日平均値で基準を上回る数値は出ていませんが、注意することに越したことはありません。
各地の大気汚染状況については
環境省大気汚染物質広域監視システム:そらまめくん
http://soramame.taiki.go.jp
SPRINTARSエアロゾル予測(簡易版)
http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/forecastj.html
などで調べられます。
対策として…
吸い込まないようにするにはやはりマスクが有効です。
しかしPM2.5は非常に小さな粒子のため、通常のマスクでは通過してしまいます。
小さな粒子も通さない高機能のマスクもインターネット等で市販されているようですが、マスクを濡らしたり、普通のマスクの下に濡らしたキッチンペーパーをいれるなどすると良いようです。
参考ホームページ