先日、西荻窪町会員を対象とした普通救命講習を再受講してきました。
前回受講したのは2013年。もう3年経つんですね…
救命講習は3年を目安に再講習を受ける事が推奨されているので受講しましたが、いや、3年も経つといろいろと忘れているもので、改めて勉強になったので少し復習しておきます。
市民が行なう救命処置の目的は、主に「救命」「悪化防止」「苦痛軽減」です。
心肺蘇生(CPR)が必要となるのは
・反応(意識)がない
・普段通りの呼吸が無い
場合。
倒れている人を見かけたら、まずは周囲の安全と意識の確認。
両肩を叩きながら呼びかけます。
※脳に障害がある場合、片側の感覚が麻痺している事も考えられるので、必ず“両肩”を叩きます。
反応が無い場合は、大声で助けを求め、周囲の人に119番通報とAEDの手配を指示します。
⇒周りに人がいない場合は、まずは自分で119番です。
胸の動きを見て呼吸の確認をします。
「死線期呼吸」と言って、呼吸をしていなくても口がパクパク動いている事もあるので、顔を見て判断する事は危険です。
その後心肺蘇生(CPR)に移り、
・気道確保
・胸骨圧迫
・人工呼吸
を行ないますが、少し前とは基準が変わっているらしいのでやっぱり定期的に講習を受けて最新の情報を知っておく事は大事です。
心臓マッサージは「胸骨下方」を圧します。 (以前は肋骨をたどって…とやってたようですが、今は「胸骨の下方」で大丈夫です)
人工呼吸は感染症の恐れなどの問題もあるので、面識がなかったりマウスピースを持っていない場合(なかなか持っていないと思いますが…)は胸骨圧迫だけでも大丈夫です。
救急隊員が到着するまで胸骨圧迫(30回)と人工呼吸(2回)を繰り返します。
AEDが到着したら電源を入れ、AEDの機械から流れるメッセージに従って行動します。
多少形は違いますが、メッセージが流れないAEDは無いそうです。
AEDが必要なのは、心室細動といって心臓の筋肉が痙攣してポンプ機能を失っている時です。
テレビや映画などの影響で、止まっている心臓を電機ショックで動かすみたいなイメージがありますが、そうではありません。
AEDが必要かどうかは機械が判断してくれるので、怖がらずただメッセージに従っていれば大丈夫です。
救急隊が到着したら速やかに交代します。
何は無くともまずは救急車を呼ぶ事が大前提になりますが、救急車到着までの平均約8分の間にバイスタンダー(その場に居合わせた人)が正しい処置をしているかどうかで、命やその後の後遺症に大きく関わってきます。
いざというときに、知って(憶えて)いるのといないのでは行動のスピードが全然違います。
運転免許を取るときなどにも講習を受けたと思いますが、何時どこで必要になるか分からないので、救急救命講習は定期的に受けておくべきです。
「AEDが必要な場合」に関しては3年前も教わったはずなのにすっかり忘れていました…。
3年と言わず、ことあるごとに復習しておいた方がいいですね。
普段AEDがどこにあるかというのもなかなか意識していませんが、人が集まるようなところには置いてあります。
「日本全国AEDマップ」というアプリもあるので、万が一のためにインストールしておくと誰かの命を救えるかもしれません。
⇒日本全国AEDマップiphone版
⇒日本全国AEDマップandroid版
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